ヨー・ヨー・マのバッハ無伴奏チェロ組曲再び

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サントリーホールで
ヨー・ヨー・マのバッハ:無伴奏チェロ組曲
全曲演奏会を聴いてきた。
座席は2階3列9番。
窮屈だが前に人がいない観やすい席だった。

●曲目
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
: 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
: 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
: 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
: 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
: 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012

彼の全曲演奏は
2013年に続いて2回目。
1日通しで聴くのは初めてだ。

今回の演奏の特徴は、
柔らかい響きと軽やかなリズム、そして、
メロディをいい意味で分かりやすく弾いていること。

軽やかな響きが印象的だった第1番。

地味になりがちな第2番ではリズムを強調して、
最後のジークでは
スピード感と迫力で感銘を与えてくれた。

人気曲の第3番は、
有名なフレーズを強調して親しみやすい演奏。
最後のジーグでは、
バグパイプのような、通奏低音のような
響きを作り出して、一気に締めくくった。

後半の冒頭で、
じつは弾くのが難しいという第4番を、
ヨー・ヨー・マは軽やかに歌い上げた。
途中でチェロと一緒に歌っているような
声が聴こえた気がしたが、気のせいかな?

第5番、第6番の間では拍手をさせず、続けて演奏。
テンポをゆったりととって祈りにも似た演奏だった。

静かに終わって余韻を残した第5番。
最後のジーグで盛り上げて
スタンディング・オベーションを得た第6番。

全体に目の覚めるような演奏。
個人的には曲目が好きな前半が印象に残ったが、
ライヴとしての面白さを
追求したコンサートで大いに満足した。

アンコールは、 懐かしい響きのする
マーク・オコナー「アパラチアワルツ」。

アンコールの後も万雷の拍手の聴衆に、
「もう帰って食事して寝ないといけないから・・・」
というジェスチャーをして笑わせて、
マは去って行きました。

会場は満員で、壇ふみさん、
サントリーの新浪剛史さんなどの顔を見かけた。
新浪さんがエスコートしていたのは、
キャロライン・ケネディ米駐日大使。
サントリーホールだから当然ですね(笑)。

コンサートの帰りに、
結婚してイタリア旅行から帰った
店主の顔を見に「中野アッカ」へ。

イタリア土産のチーズ"フォンティーナ"をいただいした。
今回手に入れた赤ワイン、
トスカーナのFELIX2012も飲むことができた。
シルキーでおいしいワインだった。

追記)
こちらに他の方の感想がありました。
ほぼ、同じ印象ですね。
saraiのブログ《定年男と愛する妻の二人旅》