メディアの本質

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"ドイツでは性能の低いラジオをあえて普及させ、
海外放送を聴けないようにし、
日本も海外放送の聴取を禁止。
製品は規格化され、
戦時中にはメーカーを問わず同型の
「放送局型第123号受信機」が量産された。
終戦まで作られ、
玉音放送の記憶とともに語り継がれる。"

今日の日経新聞文化欄のエッセイ
「時代と同期 ラジオの魅力」から。

"英米では海外放送の聴取は問題なく、
英国ではドイツからの
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の放送を聴く人も多かったという。
米国製のラジオでは41年前後からダイヤルに
敵国の首都、東京、ベルリン、ローマの放送局の位置が示されている。
大戦の帰趨を考えると示唆的な違いだ。"

メディアというものの本質、
重要性をあらわすエピソードですね。