バイデンは難問を解決できるか?

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"多様性の尊重と、
黒人や女性などの権利を代弁する
アイデンティティー政治には微妙な違いがある。
実際は明確に区別すべきだ。
バイデン次期米大統領はその難しさに気付きつつある。"

今日の日経新聞オピニオン欄から、
FINANCIAL TIMESのUSナショナル・エディターによる
「米新政権、命運握る政策は」

"バイデン氏は史上最も多様性に富む政権を作ると公言し、
この数週間、主要閣僚らの人選を進めてきた。
左派は満足していない。
危険なのは
バイデン氏が左派の際限のない要求に応えようとし始めることだ。
民主党内の急進左派との衝突は避けられそうにない。
共和党は上院の過半数を占めるとみられる。
バイデン氏が重要法案を通すには、
数少ない穏健派の共和党議員と手を結び、
サンダース氏やウォーレン氏ら急進派の上院議員が
渋々追随するのを願うしかない。"

たしかに難しい綱渡りですね。

"ここに興味深い事実がある。
カリフォルニア州ではバイデン氏の得票が多かったものの、
積極的差別是正措置の実施を可能にするかを問う住民投票は否決された。
他方、トランプ氏が選挙戦を制したフロリダ州では、
最低賃金を時給15ドル(約1550円)へ引き上げる住民投票が大差で可決された。
これらの結果は、
民主党がマイノリティー問題より
国民全体に関わる経済問題に力を入れるべきだと教えている。"

"重要なのは共和党が非白人層を取り込むより早く、
民主党が白人労働者階級の支持を取り戻せるかどうかだ。"

バイデンはこの難問を解決できるでしょうか?