小児まひの詩人・赤塚豊子

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"豊子は山形県天童市に生まれた。
生後間もなく小児まひを患い、手足を自由に動かせず、
話すこともままならなかった。
祖父母の助けを得ながら文字を覚え、
22歳の頃に手に入れたタイプライターを使い、
カナ文字で詩をつづり始めた。

右手の親指に左手を添え、体重をかけて文字盤を押す。
時には爪が割れ、血がにじむ。
豊子にとって文字を記すことは、まさに身を削る営みだった。
「東京で小説家になりたい」という夢を抱えたまま、
豊子は66編の詩を残し、25歳で世を去った。"

今日の朝日新聞夕刊「タマシイ込めたテガミ、
半世紀経て今に 25歳で夭折、小児まひの詩人・赤塚豊子の企画展」から。
妻から教わりました。

"《ワタシハ アルク マボロシノアシデ 
タトエ ワタシノイコツガ クロイツチノナカヘ キエテモ 
ワタシノタマシイハ マボロシノアシノウゴキヲ トメナイダロウ》
(「ワタシハアルク」から)"

衝撃でした。