東京フィルの「ブリティッシュ・ナイト」

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今夜は
新宿文化センターで
東京フィルハーモニー交響楽団の
「ブリティッシュ・ナイト」でした。
座席は1階13列48番。
観やすい席でした。

1907年生まれの作曲家ウィリアム・ウォルトンの
映画音楽から抜粋・改編した「前奏曲とフーガ」でスタートして、
最後が同じウォルトンの壮大なオラトリオ「ベルシャザルの饗宴」。
間に、三浦静が弾くハイドンのチェロ協奏曲第1番と、
エルガーの行進曲「威風堂々」というプログラムです。

曲目)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調★
ウォルトン:「スピットファイア」前奏曲とフーガ
エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調
   ***
ウォルトン:オラトリオ「ベルシャザルの饗宴」

ウォルトンの音楽は
オリンピックの年にふさわしい祝祭的な音楽。
初めて聴いたオラトリオは大合唱団に
バリトン・ソロ、ピアノ、ハープ、オルガン、木琴、ドラムなど
いろんな楽器総動員のダイナミックな曲でした。
ムソルグスキー「展覧会の絵」や
ショスタコーヴィチの交響曲を思わせる、
リズミックで色彩感あふれた
ジャズの影響を感じさせる音楽は、
ノリがよくて楽しめました。

チェロ協奏曲もゆったりとした響きを堪能しました。

「イギリス音楽だけの渋いプログラムだな」なんて思ってましたが、
気分も高揚して楽しい経験になりました。
頭をかきむしるような音楽とは少し違った
品のある感じはイギリス音楽ならではですね。

指揮者のバッティストーニは、
指揮姿もカッコよく音楽をドライヴする天才ですね。
まだ32歳。
底知れぬ才能の彼を身近に観られる間は
なるべく機会を逃さずに観ておきたいとあらためて思いました。