ゲルギエフ!

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サントリーホールで、
ワレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の
公演を聴いて来ました。
座席は1階19列15番。
前の人が右に片寄るのが邪魔だったが、
わりとよく見えて音も良い席でした。

●曲目
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

前半は、
ユジャ・ワンによるブラームスのピアノ協奏曲第2番。
後半が、
マーラーの交響曲第1番「巨人」というプログラムでした。

今回のユジャ・ワンは、
じっくりとしたテンポで弱音を実に丁寧に弾いて、
進化を感じさせてくれました。
最初は独特のフレージングに少し戸惑いましたが、
メロウに聴かせる部分と、迫力の弾き姿で唸らせる部分との
メリハリが効いていて素晴らしい出来だったと思います。

アンコールでは、
得意の超絶技巧を披露して、拍手喝采を浴びていました。

後半のマーラーが、これまた絶品でした。
ゲルギエフは、
ぐいぐい引っ張るテンポ設定にしながらも、
綺麗に聴かせるメロディを上手く引き出していました。
行進曲的なメロディを重ねて、
圧倒的なクライマックスへと導いて行き、
ラストは本当に素晴らしい盛り上がりでした。
実に過不足なく、
マーラーの音楽を伝えてくれたと思います。

ミュンヘン・フィルの重心の低いサウンドも素晴らしく、
マーラーの音楽のエキゾチックな魅力も
十分に引き出せていたと感じます。

さすがは、ゲルギエフ。
アンコールなしで、余韻が深く残るコンサートでした。

コンサートの後は、
ホールで出会った友人とともに「グー・ド・ジョーヌ」へ。

ズッキーニのサラダ、牡蠣の熱々辣油煮"红油牡蛎"、
えのき茸の葱油和え"葱油金针菇"、
南の島豚を使った"ジュラ赤の為の糖醋肉"など、
シンプルな料理とジュラのワインを色々と楽しみました。
どれも抜群に美味しい。

ごちそうさまでした。