素晴らしいルーカス・ゲニューシャス!

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紀尾井ホールで、
2010年ショパン国際ピアノコンクール第2位の
ルーカス・ゲニューシャスのリサイタルを聴いてきました。
座席は1階3列5番というたいへん観やすい席でした。

●曲目
ショパン: 3つのマズルカ Op. 33
      3つのマズルカ Op. 63
      ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
         ***
チャイコフスキー: ドゥムカ
デシャトニコフ: 24の前奏曲(ブコヴィーナの歌)から抜粋

前半は
ショパンのマズルカとピアノ・ソナタ第3番。
マズルカでゆったりと始まった演奏は、ソナタで一変。
煌びやかで繊細な右手の高音部と、
骨太でドライヴ感のいい左手の低音部のバランス、
気持ちのいいくらい納得感のある強弱のメリハリが、
さすがはショパンの名手と感じさせて、
素晴らしい出来でした。

後半は、
チャイコフスキーの「ドゥムカ」でスタートして、
2017年に曲ができて日本初演だという
デシャトニコフの24の前奏曲からの抜粋。
デシャトニコフは、
民謡からインスパイアされた歌心溢れる旋律に
」ミニマルな反復音型を組み合わせて、
徐々に湧き上がるノリが素晴らしい演奏でした。

アンコールもショパンとデシャトニコフで、
観せて魅せるアーティストとしての才能を見せつけました。
最後はドヤ顔で終演。
ビックリするほど素晴らしいコンサートでした。

彼を今後、追いかけてみたくなりました。

コンサートの後は、
紀尾井ホールから意外に近い
ということに気がついて「グー・ド・ジョーヌ」へ。

今日の主目的は、
ジュラ地方の甘口ワインを使った限定カヌレ。
品良くコクがあって美味しゅうございました。

もちろん他の料理もどれも美味しく、
ジュラのワインと中華料理の相性の良さにノックアウトされました。

ごちそうさまでした。