絵の変化

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今夕は高校同級生の画家・
中込靖成くんの個展のレセプションに寄ってみました。
今日は彼の誕生日だそうです。

観る人に、
なぜか「これは自分の故郷の風景画だ」と強く想わせる
抽象的な風景「Landscape」のシリーズを長く描いてきましたが、
今回は、四角いキャンバスから抜け出て、色合いも明るく変容していました。

基本的に、
四角の中に横線を中心に斜めの線がいくつか入った絵を描いてきた彼が、
その一部を取り出したらどうなるか?ということで
上下の枠が不揃いなキャンバスが発想されたそうです。

「やってみて分かったのは、
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐のように、
遠近法の消失点がキリストの一点に集中する、
ある意味で一神教的な絵が描けなくなるということ」

上下の横枠はアシンメトリーにして、
縦の枠は垂直にするのが今のキャンバスの取り決めだそうです。

今後も、彼の絵がどう変化するか楽しみになってきました。