グレイト!

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ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の
素晴らしい公演を聴いてきた。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
<アンコール>
J.S.バッハ:パルティータ第2番より3.サラバンド
   ***
シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

2曲ともこのオーケストラが初演だそうだ。
さすが・・・。

前半のレオニダス・カヴァコスの
ヴァイオリンはまず音が素晴らしい。
初めて聴いたが、
艶やかにどこまでも伸びる音と
音色のコントロールが夢見るよう。
比較的ゆっくりとした演奏で曲の隅々を堪能した。

後半の「ザ・グレイト」は圧巻だった。
オーケストラの音の揃った透明感と
大音量でも雑にならない統一感が伝統を感じさせる。

指揮者のブロムシュテットは、
今年7月で90歳になったとのことだけど、
階段を登る時に安全のために手すりを使う以外はすこぶる元気。
演奏はまったく歳を感じさせない若々しいもの。

シューベルトの最終楽章は
快活に飛ばしたドライヴ感がすごく感動した。
少し空席が目立つ観客席だが、文字通り万雷の拍手だった。
プロム爺さん、スゲエ。
この演奏の「思い出があれば、
この先ずっと「ザ・グレイト」を聴き続けられる気がする。

ところで、
シューベルト交響曲第8番の「ザ・グレイト」とは、
別に同じハ長調の交響曲があるので
「大きい方」という意味らしいですね。
知りませんでした。
これまでずっと、
どこがグレイトなのか考えてて損した(笑)。