すみだ平和祈念コンサート2017②

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すみだトリフォニーホール開館20周年、
すみだ平和祈念コンサート2017《すみだ×ベルリン》の第2夜、
エリアフ・インバル指揮
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団による公演を聴いてきた。
座席は第1夜と同じ1階25列12番。
見通しのいい席だ。

3.10東京大空襲と3.11東日本大震災とを悼み
平和を祈念するコンサートの2回目は、
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲」と「イゾルデの愛の死」。
そして、マーラー交響曲第5番。
マーラーの交響曲全集を2度収録している
インバルの指揮が楽しみだった。

しかも、マーラーの交響曲第5番は、
東日本大震災のまさにその日の演目で、
たどり着いた100人ほどの聴衆を前に
演奏されたという因縁の曲だ。

前半の「トリスタン」は、
甘くなく峻厳な音。
弱く繊細な音と炸裂する強音のコントラストが
劇的な効果を生んで、感動を呼ぶ。
「魂を揺さぶる」という言葉がふさわしい、
怒涛の演奏だった。

後半のマーラーは、
オーケストラの金管の実力が試される曲。
少し元気がよすぎるような気もしたが、
オケ全体の音が大きくて迫力がある。
綺麗なトランペットの音で始まる
葬送行進曲の第1楽章、
元気なオーケストラが気力を漲らせて弾く弱音が
実に美しい第4楽章のアダージェット、
ドライヴ感豊かに華々しく盛り上がる
最終楽章はとくに素晴らしかった。

今年81歳になるというインバルは、
足の歩みも指揮する姿も
実に若々しく歳を感じさせない。

終演後は大拍手。
マーラー演奏の巨匠を
この曲で聴けたのは至福の時間だった。

コンサートの後は、友人と
月曜定休の店が多い錦糸町で
人気らしい居酒屋「井のなか」へ。
初めて来たが、
メニューには和洋中さまざまな料理が並んで、
どれも美味しそう。
頼んだ料理もどれも美味しかった。

酒は「竹鶴」と鳥取の酒「扶桑鶴」がウリらしく
各種揃っている。
竹鶴のにごり、酸味一体、純米と
扶桑鶴の高津川をお燗でいただきました。

いい店見つけました。
ごちそうさまでした。