DJ×オーケストラの試み

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Bunkamuraオーチャードホールで行われた
DJ ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団の
公演を観てきた。
座席は1階36列37番。
かなり後ろだったが、
音はよかった。

曲目)
Short Ride in a Fast Machine/ジョン・アダムス
月の光/ドビュッシー
ポエム・サンフォニック(100台のメトロノームのための)/リゲティ
BUGAKU(舞楽)より第二部/黛敏郎
The Bells/ジェフ・ミルズ
   ***
Planets/ジェフ・ミルズ

ミニマル・ミュージックのジョン・アダムス、
ドビュッシー「月の光」、リゲティ、黛敏郎に、
ジェフの「ザ・ベルズ」という前半は、
様々な現代音楽のショーケースみたいで面白かった。

なかでも、
リゲティの「ポエム・サンフォニック
(100台のメトロノームのための)」は愉快だった。
楽団員が指揮者の合図とともにメトロノームを一斉に動かし、
最後のメトロノームが止まるまでの音を聴くという曲。
ジョン・ケージの「4分33秒」みたいな
コンセプチュアル・アートだった。

ジェフ・ミルズの「ザ・ベルズ」は、
先日の「題名のない音楽会」でも演奏していたノリのいい曲。
気持ちよかった。

後半の60分の大作「プラネッツ」はちょっと長すぎたかな?
後半を盛り上げるために
前半がかなり抑え気味の構成で、
少し欲求不満がたまる。

「展覧会の絵」のプロムナードのようにつなぎの曲があって、
惑星から惑星へと移る間の混沌を表現したらしいが、
まさに混沌そのものでちょっと意図が掴みにくかった。

しかし、
後半はなかなかの盛り上がり。
後味はよかった。
ただ、ジェフがどの音を
コントロールしているのかが分かりにくく、
生演奏を聴いているという雰囲気がやや削がれたのが残念。
こちらの知識が足りないだけかもしれないけど・・・。

コンサートの最後に
撮影チャンスを作ってくれたのはナイス・アイディア。
どのコンサートでも、
金を払ってわざわざ来てくれた客に記
念の写真を撮る機会を与えてもいいじゃないか!

コンサートの後は、
吉祥寺「わ」で軽く食事。
最近話題の焼酎「一尚」の飲み比べをさせてもらった。
"ブロンズ"は、ビール酵母を使っているとか・・・。
並べて飲めば違いは分かるけど、
いきなり飲んでも分からないかも(笑)。

ごちそうさまでした。