ヴァレリー・アファナシエフの公演を
紀尾井ホールで聴いてきた。
座席は1階5列1番。
前の人の頭がピアノとの間に入ったりしたが、
まあまあ観やすい席。
曲目)
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ
・第1番ヘ短調作品2-1
・第23番ヘ短調作品57「熱情」
***
ショパン マズルカ
・第13番イ短調作品17-4
・第17番変ロ短調作品24-4
・第29番変イ長調作品41-4
・第20番変ニ長調作品30-3
・第21番嬰ハ短調作品30-4
・第32番嬰ハ短調作品50-3
・第34番ハ長調作品56-2
・第25番ロ短調作品33-4
・第40番ヘ短調作品63-2
・第41番嬰ハ短調作品63-3
・第47番イ短調作品68-2
・第49番ヘ短調作品68-4
アンコール)
・第47番イ短調作品67-4 遺作
前半のベートーヴェンのソナタ、
第1番と第23番"熱情"は、
ベートーヴェンらしい激情あふれる
ロマンティックな演奏が聴きものだった。
初期の第1番も
後期のベートーヴェン自身が弾いたような感じで、
面白かった。
「熱情」は、
音符はそのままにテンポや強弱などすべてを
アファナシエフが再構築したかのような演奏。
次にどうなるのかの想像を裏切られてばかりで、
スリリングだった。
後半は、
ショパンのマズルカ尽くし。
一転して、弱音と響きを活かしたリリカルな演奏で、
素晴らしかった。
白眉はアンコールの"遺作"。
じつに繊細でロマンチックで、うっとりする出来だった。
来週土曜日はモーツァルトとシューベルト。
トルコ行進曲も演奏するようだが、
どんな演奏になるのか楽しみだ。
コメント