これまでで最高のブランデンブルグ

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トン・コープマン指揮
アムステルダム・バロック管弦楽団のコンサートを聴いてきた。
座席は1階11列23番。
見通しがよく観やすい席だった。

管弦楽組曲からの3番と4番の2曲を最初と最後に、
間にカンタータの第1曲シンフォニアを挟んで、
ブランデンブルグ協奏曲のこれまた3番と4番を休憩を挟んで
真ん中に配した構成。

●曲目
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
・シンフォニア ニ長調 BWV1045・
・ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049
   ***
・ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
・カンタータ第42番「この同じ安息日の夕べ」 BWV42よりシンフォニア
・管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV1069

アンコール)
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV1068より Ⅱ.エア
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番 BWV1069より Ⅴ.レジュイサンス

"白髪のロビン・ウィリアムズ"のような
明るくコミカルな動きのコープマンは、
チェンバロを弾きながら指揮をする。
72歳だと思うが、とても元気。

古楽アンサンブルとして著名な
アムステルダム・バロック管弦楽団は、
小編成で生き生きとした音楽が魅力だ。
管弦楽組曲でも20数人で演奏していた。

今日の白眉は、
後半最初のブランデンブルグ協奏曲第3番だった。
10人で演奏されるブランデンブルグは、
大オーケストラの演奏とは全く違う響きだ。
躍動する旋律が実に楽しく、
この曲をこれまで聴いた中でも最高だった。

楽しく弾いてくれた曲を楽しく聴かせてもらいました。

アンコールは、
今回の演目からの抜粋。
G線上のアリアは、アンコールの方がよかった。
オーケストラが温まったせいだと思う。

終演後は、
まさに万雷の拍手。やはりコープマンは素晴らしい!