愛しのアヴデーエワ!

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オペラシティでの、
ユリアンナ・アヴデーエワの
ピアノ・ソロ・リサイタルを聴いてきた。

   モーツァルト: ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K.284
   リスト: ヴェルディ《アイーダ》より 神前の踊りと終幕の二重唱 S.436
   リスト: 巡礼の年第2年「イタリア」から ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
   ショパン: 24の前奏曲 op.28

   <アンコール>
   ショパン: ノクターン ヘ長調 op.15-1
   ショパン: ワルツ 変イ長調 op.34-1
   ショパン: マズルカ 変ロ長調 op.7-1

後半は、
ショパンの24の前奏曲全曲。
前半は、
モーツァルトのピアノ・ソナタ第6番と、
リストのヴェルディ「アイーダ」よりの編曲、
巡礼の年第2年「イタリア」から"ダンテを読んで"を弾いた。

ショパン・コンクールの優勝者に失礼な言い方だが、
とにかく超絶うまい。
まさに、目の覚めるような演奏。
強音と弱音のコントラストが素晴らしい。

ゆっくりの曲は
確かめながら念を押すようなネットリとした演奏。
テンポの速い曲は最速で弾ききる感じ。
オーソドックスな、
よく聴く前奏曲の節回しとはかなり違って聴こえる。
やりすぎと感じる人もいるだろうが、
リストやショパンでの弾き姿がとにかくカッコよく、
笑顔が美しいので、観て楽しいコンサートだ。

今日の聴衆は
それこそ万雷の拍手でユリアンナを迎え、
彼女もショパンのノクターン、ワルツ、マズルカのアンコール3曲を鮮やかに弾いて応えた。

最近出た、
前奏曲が入ったアルバムを
会場で手に入れたので復習してみます。
機会があったら
彼女のピアノで練習曲集を生で聴いてみたいものだ。