イルジー・ビエロフラーヴェク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を聴いてきた。
●曲目
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ベートーヴェン:ヴィイオン協奏曲
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
アンコール
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番より サラバンド(ヴァイオリン・アンコール)
チャイコフスキー: 交響曲第6番 「悲愴」
アンコール
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第3番
岡野貞一:故郷
座席は1階12列4番。
左端だったが、
ソリストの弾く姿もよく見え、
音もよかったと思う。
今回どうしても聴きたかった
イザベル・ファウストのヴァイオリンは、
強い剛性を保ったまま低音から高音まで弾き切る技量と、
低音はややハスキーで高音になるとシルキーな
ストラディバリウス"スリーピング・ビューティ"
の音があいまって、
素晴らしい音楽を奏でる。
彼女は、
スタイルもいいが弾き姿が実にカッコいい。
オーケストラは
過不足なく柔らかくファウストに寄り添って、
アンサンブルがよくスイングする。
素晴らしい演奏で、
「ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲って
こんなにスリリングだったっけ?」と
思わせられるほど堪能した。
チャイコフスキー交響曲第6番は、
前半は軽めの演奏。
「悲愴」ってこんなに明るい曲だったかな?
なんて思ってたら、
後半は一気に大音量で盛り上げてきた。
弦はあくまで柔らかさを保ちながら
迫力を醸し出していたのが面白かった。
アンコールの「ふるさと」も、
ステロタイプにならず、
繊細な演奏で楽しめた。
11月3日に聴く予定の
ファウストが弾くバッハ無伴奏が楽しみだ。
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