「菅内閣には菅首相がいなかった」

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"感染者数の増加がそのまま内閣支持率の低下につながる
コロナ連動政権の悲劇でもあった。
コロナでうまれてコロナで終わる政権といえる。
その背景に目をこらすと、
政権崩壊の理由が、
政権成立の理由そのものの中にあったことがみえてくる。"

今日の日経新聞オピニオン欄「菅政権はなぜ終わるのか」から。

"第1は、無派閥だから生まれて、
無派閥だから終わった政権という点だ。
...
第2は、官房長官だから首相になって、
官房長官のままだったから終わった政権という点だ。
...残念ながら、御厨貴東大名誉教授のことばをかりれば、
官房長官から首相に化けきれなかった。
「菅内閣には菅首相がいなかった」。
ナンバー1と2ではおのずと立ち居振る舞いも発言も違ってくる。
分を越えると悲劇が待っている。
第3は、官僚との関係だ。
内閣人事局ができて官邸が
各省の幹部人事をチェックする仕組みとなったのだから、
さまざまな面で関与するのは間違っていない。
しかしやり過ぎはなかったか。"
...
政権をうみだしたものや、
権力の源となったものがブーメランとなって
自らにはね返ってくる皮肉な展開になった。
そして悲劇が悲劇をよぶ。"

「菅内閣には菅首相がいなかった」というのは辛辣なコメントですね。