"転勤の娘

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"〈転勤の娘(こ)の背に春の陽(ひ)は徹(とお)る良き友を得よ良き上司得よ〉。"

今日の朝日新聞「天声人語」より。

"詠んだのは、昭和ひとけた生まれの男性である。
高度成長期に就職し、持病で入退院を繰り返しながらも勤め上げた。
定年後は念願の短歌に打ち込んだが、65歳で逝った
▼娘は最近、父の没後に家族が自費出版した歌集を21年ぶりに読み返し、
初めてこの歌に気がついた。"

なかなかいい話ですが、さらにオチがありました。

"名も無き父が詠んだ「転勤の娘」は、実は私である。
これまで10回の転勤で、上司はともかく友には恵まれた。
今回、普段の筆者に代わり担当したことをお断りしておく。"