永遠を感じる時

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"私は演奏をしていると、
曲の中のある一瞬に永遠を感じることがある。
それは、一瞬にしか過ぎないはずなのに、
音の響きの奥に永遠が聴こえてくる。"

今日の日経新聞文化欄の
ピアニスト・仲道郁代さんのエッセイ「一瞬の中の永遠」から。

"舞台に出る直前、
演奏する曲の全てを一瞬で見る、感じることもある。
一瞬の中に、全てが薄皮のように重なっているイメージだ。"

私も色々な音楽やアート、文学、スポーツなどで
この"永遠"をリアルに感じることがあります。
それこそが芸術の本質だと考えることもあります。

以前読んだ市川猿翁さんの日経「私の履歴書」にも、
同じようなことが書かれていました。
5700回を超えたという宙乗りを、
なぜ飛ぶのかと問われてこう答えていたそうです。

"「天翔るそのとき、消えてなくなる今が永遠の時間となる。
いつまでも残る夢がそこにあった。」"