疫病の苦難の中で

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"歴史はひとつの流れとして語られるが、
時に激流になる。
そのときに、色々なものが生まれている。
743年、聖武天皇が造立を呼びかけた
東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)もそう。
災厄に際して大仏を造るとは一見ムダなようだが、
多くの人々が協力すれば
困難を克服できるということを可視化した。
目に見えるかたちにすることが、
新しい文化を創造してきたのだ。"

今日の日経文化欄のコラム連載「疾病の日本史」から。
"危機的な状況が「明日死んでしまうかもしれない人たちの文学」を生んだ。
それが万葉集だ"と説明する万葉学の歴史学者・上野誠さんへのインタビュー

"疫病の苦難の中で、
素晴らしい文化をつくった人たちがいたことに目を向けたい。
文化を守れという発信をしても、意味がない。
こんな時代に、人間の力を示すために、何ができるのか。
それを発信していかなくては。"

文化・芸術の力を信じたくなります。