カワイを弾くピアニスト

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今晩は、
すみだトリフォニーホールで
ジャン・チャクムル・ピアノ・リサイタルを聴いてきました。
昨年11月に行われた
第10回浜松国際ピアノコンクール優勝者だそうです。
使用ピアノがカワイなのは珍しいかも。
座席は1階20列12番。
いつもながら観やすい席です。

会場はピアノを習ったり教えたりしてそうな人たちが多く、
女性比率高し。

●曲目
・ショパン/ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 「華麗なる大円舞曲 」
・メンデルスゾーン/幻想曲 嬰へ短調 作品28 「スコットランド・ソナタ」
・J.S.バッハ/イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811
・シューベルト/ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D568
・ショパン/24の前奏曲 作品28より
  第6番 ロ短調、第7番 イ長調、第8番 嬰ヘ短調、第15番 変ニ長調、
  第23番 ヘ長調、第24番 ニ短調
・バルトーク/野外にて Sz.81

バッハからメンデルスゾーン、ショパン、
シューベルト、そしてバルトークまでレパートリーが広く、
技巧に優れたピアニストであることはよく分かりました。

気になったのはバッハ。
イギリス組曲第6番を弾きましたが、音の構造が分かりにくく、
メロディが見えにくくなっていたような気がします。
それでも後半から一気に飛ばして、盛り上がりました。

今回の白眉はバルトークの「野外にて」。
ピアノを打楽器的に弾く、最初と最後の曲は、
素晴らしい出来だったと思います。

ネットで優勝時のインタビューを読むと、
チャクムルは音の響きを
大事にしているのでカワイにしたとのこと。
アンコールの、
リストがシューベルトの歌曲を編曲した
「水車小屋と小川」はその本領発揮だったと思います。

背が高く手が長くて、
モジャモジャの髪が可愛らしく人気も出そうだし、
まだ若いので、今後も楽しみです。