素晴らしかったツィメルマンのスケルツォ

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今夜は
サントリーホールでクリスチャン・ツィメルマンの
ピアノ・リサイタルを聴いてきました。
座席は1階13列5番。観やすい席でした。

前半がブラームスのソナタ第3番、
後半がショパンのスケルツォ全4曲というプログラム。
手元にあったスケルツォ第3番と第4番を予習して臨みました。

ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 5
   ***
ショパン:4つのスケルツォ
第1番 ロ短調 Op. 20/第2番 変ロ短調 Op. 31/第3番 嬰ハ短調 Op. 39/第4番 ホ長調 Op. 54

ブラームスの最初は
ツィメルマンにもややもたつきが感じられましたが、
ドラマチックな第3楽章、第5楽章が
素晴らしい盛り上がりでした。

後半のスケルツォ第2番は
何度か聴いたことのある盛り上がりやすい曲で、
ツィメルマンの右手の優雅なタッチと
滑らかに転がるような音の粒立ち、
そして夢のようなピアノの響きに圧倒されました。
その他のスケルツォも
観て楽しい聴いて美しい演奏で、
ショパンを堪能しました。

アンコールは
ブラームスのバラードとショパンのマズルカ。
個人的にはなくてもよかったと思いましたが、
演奏自体は素晴らしかった。

自分で楽譜をめくりながら演奏するツィメルマン。
気力充実した円熟味を存分に発揮したコンサートだったと思います。

サントリーホールの後は、
いまやお決まりの「グー・ド・ジョーヌ」で友人と一杯。

トマトと卵の炒め物、海鮮蒸し餃子、揚げ豚のよだれ鶏風を頼んで、
色々なワインを飲み比べて堪能しました。
食事は裏メニューからしか頼んでませんね(笑)。

ごちそうさまでした。