アファナシエフのシューベルト

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サントリーホールで
ヴァレリー・アファナシエフ・リサイタルを聴いてきました。
座席は1階17列15番。
ちょっと遠いけど観やすい席でした。

シューベルトの3つのピアノ曲(即興曲集) D.946と
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960という
シンプルなプログラム。
4年前に同じプログラムで聴いて、
シューベルトに目覚めた思い出の組み合わせです。

前半の即興曲集は、多彩なメロディが楽しく、
耳のいいウォームアップになりました。

後半のピアノ・ソナタ第21番は、
期待通りというか、予想以上というか、
とてもゆっくりな演奏。
テーマを弾く前には曲間でも両手を降ろしてしまい、
長い休止を入れたりします。

変わりゆくメロディを長〜く引き伸ばして、
流れが途切れそうになるところから
主テーマが立ち上がる瞬間には
ゾクゾクする快感があります。

今日の演奏時間は約48分。
手元のルドルフ・ブッフビンダーの演奏では41分49秒、
ダン・タイソンは44分36秒だから、
10%以上ゆっくりですね。

アファナシエフの演奏の解釈には
異論が大いにあるかと思いますが、
これまでの常識を相対化するためにも
一聴の価値はあると思います。

追記)昔のアファナシエフの録音を調べたら、53分50秒でした!

サントリーホールでのコンサートの後に、
悪魔のように(笑)引き寄せられてしまう
「グー・ド・ジョーヌ」へ。

初めて食べる"ズッキーニ好きの為のサラダ"と、
南の島豚を使った"ジュラ赤の為の糖醋肉"を頼みました。
どちらも好みのツボにドンピシャでした。

合わせてもらったワインともよく合って、
素晴らしいディナーになりました。

ごちそうさまでした。