アクロバティックなヴォロディン

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今晩は、
友人を誘って紀尾井ホールで
アレクセイ・ヴォロディンのピアノ・リサイタル

"DEDICATION"
シューマン(リスト編): 献呈
シューマン: クライスレリアーナ op. 16
   ***
ショパン: バラード第2番 ヘ長調 op. 38
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調

アンコール)
ショパン:即興曲第1番変イ長調 Op.29
リスト:超絶技巧練習曲集より第10番ヘ短調
リスト:コンソレーション第3番

プログラムのテーマは「DEDICATION」。
作曲家が主に作曲家に献呈した曲を
集めた面白いセレクトです。

アレクセイ・ヴォロディンのピアノは、
最初はやや雑な印象を受けましたが、
高音の弱音の美しさ、低音の打鍵の確かさで、
見た目にもアクロバティックで面白い演奏でした。

プログラムの中では、
リストのロ短調ソナタが素晴らしかったと思いますが、
こんなに美しいテーマを
ここまで複雑に技巧的に展開する必要があるのか?
というリストに対する根本的な疑問が湧くほど、
ヴォロディンの演奏は的確だったかなと思います。

今日の白眉はアンコール。中でも、
リストの静かな曲、「コンソレーション」が鳥肌モノでした。

機会があったら、
ヴォロディンのショパンをじっくりと聴いてみたいと思います。

コンサートの後は、
友人が麹町でよく通うというお店「ながおか」で軽く一杯。

好きなものを頼んだら、
煮物系の同じようなものになっちゃいましたが、
どれも美味しかった。たこの柔らか煮の、
入っているとは想定してなかった里芋が拾い物で抜群でした(笑)。

ごちそうさまでした。
音楽を聴いた後の美味しい食事は、タマラナイですね。