金丸家"鍋の法則"

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【注意!:長文の上、内容はくだらないです】
この話は、
私の知り合いで何度も聴いている人は
飽き飽きだと思うんですが、
食に関する私の態度、
ひいては人生観に大きな影響を与えているので、
あえて一度だけあらためて書かせてもらいます。

しゃぶしゃぶでもすき焼きでもいいんですが、
鍋を囲んでいる時に、
自分がどうしても食べたい食材がある時にどうしますか?
松茸とかレアな部位の肉とか・・・。

よくあるのは、
自分がいちばん取りやすい
手元に置いておくパターンですよね。

私のおじいさんが、
父、母、私、弟とすき焼きを囲んだときのことです。
祖父は、
すき焼きの最初に脂を引くときに炒める
牛の脂=ヘットがよく煮えて
プルプルになったのが好きだったんです。
でも、
それはわが家族も全員そうだったんですね(笑)。

当時から、
途中から酔ってしまう父に代わって、
鍋奉行代理を務めていた私は、
そのヘットの煮え具合と、
"誰が取るのか問題"をいつも息を呑んで見守っていました。

そろそろ煮え頃もちょうどいいかな?という時、
祖父がとった行動が驚きでした。
祖父の鍋の反対側で鍋奉行をしていたわたしの手元の、
鍋に隠れる死角に、おもむろにヘットを隠したんです。

相手の胸元ともいうべき
鍋の手元の縁の陰に隠したんですね。
自分の手元に置くと、
周りからは火の通り具合も分かりやすいし、
取るのも簡単。だから、相手の死角に入れる!

これを、【死角に隠せ! 金丸家 鍋の法則】と呼んで、
今もチャンスがあれば実践しているのが私です(笑)。

昨晩は、
今月の妻の誕生日と来月の私の誕生日をネタに、
小山裕久さんのレシピによる
トマトすき焼き=イタリアすき焼きのパーティーをしました。

近年は、
煮込まれたヘットを食べたいのは私だけなので、
金丸家の必殺技の出番はあまりないですね(笑)。