ハーディング因縁のマーラー第5番

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

東京芸術劇場での
ダニエル・ハーディング指揮による
パリ管弦楽団公演を観てきた。
座席は1階C列19番。
指揮台の真ん前の席だった。

●曲目
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
   ***
マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調

前半の
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲は、
ピュリッツァー賞を受賞したという
地下鉄での匿名演奏の実験で有名な
ジョシュア・ベルがソリストだった。

オーケストラと
頻繁に目を合わせながら
楽しそうにストラディヴァリウスを弾きまくる。
ともすれば
凡庸な印象になりがちな有名曲を、
メリハリ豊かに演奏して素晴らしかった。

後半は
マーラーの交響曲第5番。
ハーディングにとっては、
東日本大震災の当日に
少人数の聴衆を前に演奏したという因縁の曲。
ゆっくりとしたパートはかなりゆっくりと、
盛り上がる部分はノリノリで指揮して、
オーケストラの能力を
存分に引き出して素晴らしい演奏だったが、
ちょっと力が入り過ぎていた気もした。

パリ管弦楽団は、
評判通りに木管が素敵で、安定した金管、
意外にいぶし銀と感じた弦と相まって、
バランスの良いサウンドを奏でていた。

前半も後半もアンコールなし。
こういうのも、
メインの曲の余韻が長く残っていいですね。

コンサート帰りは、
寒くて体が冷えてしまったのと、
あまりにもお腹が減って荻窪で途中下車。

「煮込みや まる。」が一杯で振られて、
「鳥よし」で一杯。
希少部位5本のおまかせとニラの醤油漬け、
そして、
ラーメン王・石神さんもオススメというラーメン。

色々な具材の味を確かめたくて、
ラーメンはチャーシューメンのハーフにしたけど、
飲んだ後は、やはり
ネギと海苔だけのかけラーメンにすべきだったと反省(笑)。