最愛の写真家、ジュリア・マーガレット・キャメロン

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今日は、
会社をちょっと早めに引けて、
「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」を鑑賞してきた。
2つの部屋だけは写真撮影可。

今回は、
キャメロンの写真のうちでも
絵画的な演出をした写真が多く、
僕が好きなクローズアップの
肖像写真が少なめだったのは残念。
それでも、
彼女の写真家としての軌跡を
丁寧に追った展示はとても興味深く、
じゅうぶん満足した。

展覧会を観た
ジュリア・マーガレット・キャメロンの
写真の中でいちばん好きなのが、
イギリスの歴史家・評論家
トーマス・カーライルを撮ったこの写真
少し被写体ブレを起こしているのが、「たしかにその時生きていた」という時間の感覚を写し込んでいて素晴らしい。被写体の真剣な眼差しもいいですね。

今回の展覧会でも展示されていた、
イギリスの詩人ロバート・ブラウニングの写真も素晴らしい。
アルフレッド・スティーグリッツを思わせる。
というか、
ジュリアのお気に入りの被写体でもあった
姪のジュリア・ジャクソンは、
スティーグリッツの妻となった
ヴァージニア・ウルフの母なんだから縁が深い。
この記事のタイトルは、
「ヴィクトリア朝のアニー・リーボヴィッツ」。
これも話が逆だが(笑)、言い得て妙だ。