国家百年の計は?

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"米政治学者ジョン・キングダン氏によると、
政策課題は現実的な解決策と政治的意思が
そろって初めて解消への道が開ける。
「政策の窓」と呼ぶ考え方だ。
日本の税の現場を歩くと、
解決策があるのに政治的意思が伴わず
政策の窓が開かないケースが多い。"

"「選挙が多すぎる」。
早稲田大学の日野愛郎教授はこう指摘する。
 戦後70年の国政選挙の回数は、
日本47回、米国35回、フランス29回、英国19回、ドイツ18回だ。
「どんな国でも選挙を意識すると政治家は痛みのある改革に動けない。
日本の政治制度は改革の先送りを誘発しやすい構造だ」(日野教授)"

"日本の政治制度改革に深く関与してきた佐々木毅元東大総長は
1年半おきに国政選挙がある日本の政治についてこう思う。
「長期的な課題が結局、1年ごとの話に翻訳されてしまい、
国家百年の計が語られることがなくなってしまった」"

日経新聞1面の12月5日から始まった
連載「税金考」はなかなか考えさせる内容。

昨日の第3回は、
「成功すると割を食う 会社員に静かな増税」で、
これも面白いが要約が難しいので、
一昨日の「選挙のワナ 先送り誘発 再考の時」からいくつか抜粋を。
これが大元かもしれない。