コンコルド再訪

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館山「コンコルド」での
オーディオ・ヒアリング会に参加してきた。

「MJ無線と実験」という雑誌に
38年間にわたって
真空管アンプ製作記を載せてきた
佐久間駿さんのお店で、
自作のアンプで愛聴盤を聴くという催しだ。
佐久間さんは僕のアンプの師匠なのです。

技術的な製作記でありながら、
身辺雑記や詩を交えた独特の文章と、
トランスを多用した独創的なアンプには、
日本はおろか世界各地からもファンがついている。
今回も青森や名古屋、大阪などから
熱心なファンが駆けつけてきた。

気に入った曲を完璧に再生するためには
そのためだけのひとつのアンプが必要だ。
オーディオは測定器の奴隷ではないので
特性は計らない。
かなり独特で個性的な製作姿勢からは
なかなか想像しにくいが、
出てくる音はふくよかで澄んでいて、
しかも骨太で力強いという不思議なアンプだ。

一枚のレコードを何度も聴き込んだ
経験からくる選曲のこだわり、
優しい語りの声なども魅力的で、
リピーターが多いのも頷ける。

しばらく体調を崩されていたが、
元気な姿と
変わらぬ素晴らしい音を聴いて安心した。

本職はハンバーグを出す料理人。
機会があったら
名物の二色ハンバーグと
コーヒーを味わうためにも
ぜひ立ち寄ってみてほしい。
奥様も素敵な方ですよ。