ショスタコーヴィチ「24の前奏曲」を聴いてきた

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アレクサンドル・メルニコフが弾く
ショスタコーヴィチ「24の前奏曲」公演を聴いてきた。
東京文化会館小ホールのK列17番。
真ん中やや左寄りの絶好の席で聴くことができた。

曲目)
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ op.87

15時から18時過ぎまで、
2回の休憩を挟んだとはいえ、
正味2時間半以上の大熱演だった。

ショスタコーヴィチのピアノ曲はある意味難解だが、
無調的でもテーマや構造がハッキリしていたり、
リズムがわかりやすい曲がやはりいい。
静かな曲はふと眠りの深淵に引き込まれたりして・・・(笑)。

真ん中の10~15番あたりは、
慣れてきたのか休憩のコーヒーが効いたのか、
こちらの頭もスッキリしてきたようで
曲想が頭にスッキリ入るようになってきた。
ライヴで聴くとよく分かるという面もあると思う。

メルニコフは、
背筋がスッと伸びて端正な弾き姿。
迫力ある低音部とリリカルで滑らかな高音部は、
やはり魅力的だ。
最終曲のような典型的なリスト的ヴィルトゥオーゾぶりも
ライヴではさらに感動的。

この「24の前奏曲」シリーズでは、
メルニコフによる
ショパンの「24の前奏曲」も聴く予定なので、
これまた楽しみだ。