オペラシティでの
ピョートル・アンデルシェフスキの
ピアノ・リサイタルを聴いてきた。
J.S.バッハ: フランス風序曲 ロ短調 BWV831
J.S.バッハ: イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808
シューマン: 精霊の主題による変奏曲
シューマン: 幻想曲 ハ長調 op.17
前半のバッハは
袖も背もあるパイプの椅子をふたつ重ねて使用。
後半のシューマンは
いわゆる普通の背もたれのないピアノ椅子。
これが演奏の違いをあらわしている。
全体に緩急・強弱、
メリハリの効いたロマン的な演奏だが、
シューマンではそれが全開になる。
僕がどちらかというと苦手で馴染みが薄いシューマンは
構成感が捉えにくかったが、
細部のリリカルなフレージングに魅了された。
逆に、
速い楽章は旋律をまとまりで弾き、
緩い楽章では一音一音を
はっきり粒立たせて弾いたバッハでは、
緩徐楽章の夢見るような響きが印象的だった。
色男で
演奏もちょっとクリスティアン・ツィマーマンを
思わせるアンデルシェフスキ。
客席もほぼ満杯で大喝采の人気ぶりだった。
2年ほど前に初めて聴いたときは
モーツァルトの協奏曲がメインで、
アンコールのフランス組曲第5番のサラバンドが
目の醒める演奏だった。
今後も機会があったら
聴いてみたいピアニストであることは間違いない。
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