紀尾井ホールで、
ピエール=ロラン・エマール
【バッハとのヴォヤージュ】(ピアノ・リサイタル)を聴いてきた。
座席は前回と同じ1階7列1番。
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲) BWV846-869
エマールのピアノは、
グレン・グールドのように音の粒立ちを重視した
チェンバロ的な演奏ではなく、
少し誇張して言えば、
曲に合わせて自由に弾き方を変えていたような印象を受けた。
音の響きを残して重層的に音が重なる
オルガン的な弾き方をしたり、
ある時はショパンのプレリュード、
ある時はベートーヴェンのピアノ・ソナタの緩徐楽章や、
ラグタイムのように、
またはモーツァルトのトルコ行進曲や
リストの曲を思わせた。
バッハの演奏としては若干変則的なのかもしれないが、
印象的だったのは、
エマール本人がじつに楽しそうに弾いていたこと。
聴いていて楽しいコンサートだった。
ちなみに、
コンサート開始前から部分月食が始まり、
休憩中に皆既月食の赤い月を見ることができた。
公演と月食が同時進行したのは
面白い体験だった。
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