小学生の俳人

注文していた
「ランドセル俳人の五・七・五」が届いたので、
読んでみた。

予定日より3ヵ月早く
944gと小さく生まれた少年。
学校では
"いじめの絶好の標的"になって不登校になった。
いじめについては
引用も躊躇するほど壮絶なもので、
学校は地獄だったという。

その彼を救ったのは俳句だった。

   紅葉で神が染めたる天地かな

   春の虫踏むなせっかく生きてきた

   抜け殻や声なき蝉の贈りもの

   ススキのほ百尾のきつねかくれてる

母親と祖母の愛情につつまれて、
「今、僕は、俳句があるから、いじめと闘えている」という。
この少年の将来に幸あれと願わずにいられない。