東北地方太平洋沖地震の夜

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53年半生きてきて、地震で
はじめて机の下にマジで潜った。

会社で会議中だったが、
まわりのロッカーの上に
段ボール箱入りの荷物があったせいもある。
ゆっくり横に揺れる揺れ方に驚いたせいもある。

18:00ごろに歩いて帰る決心をして、
一緒に歩く3人と
会社を18:40頃に護国寺を出発。
同僚女性の旦那さんが迎えに来る車と、
早稲田通りのどこかで待ち合わせる作戦だった。

女性はピンヒールのハイヒールだったが、
けっこうスタスタと歩いていた。
新青梅を進んで山手通りで左折、
1時間ほどで落合まで到着。
祖師ヶ谷大蔵に帰る同僚とはここで別れる。

ここで電話をして
吉祥寺からスタートしてもらう
手はずだったが、連絡が来たときには
車はすでに高円寺辺りだった!

そこで、
気を付けながら中野方面に向かったが、
連絡が取れたときにはすれ違っていた!
サンプラザの裏辺りで少し待って、
連絡が取れた車の方に通りを戻ることに。

なんとか出会うことができて、
車に乗り込むが大渋滞。
ここからの旦那さんの腕がすごかった。
早稲田通りから中野通りを南下して、
線路際の道をひたすら進むと
阿佐ヶ谷中杉通りまで到着。
青梅街道に出てまた混雑に出会うと、
知らない道を左折して
五日市街道のかなり先の方に出た。
ナビがあったとはいえ、
これで1時間は稼いだ感じ。

吉祥寺まで送ってもらって、
無事、22:40頃に車を降りた。

あまりにお腹が減ったので、
最後に残った同僚1人と
かねて一緒に行こうと言っていた
「一口餃子クーニャン 吉祥寺店」
軽く食事をすることに。

焼酎のお湯割りを飲んで、
焼き餃子、チーズ餃子、しそ餃子、
水餃子、キュウリの油淋和え、
中華風唐揚げ丼を食べて、
ようやく人心地がついた。
一口餃子なので、
いろいろ食べられるのがうれしい。
(けっこう食べましたね)

祖師ヶ谷大蔵の同僚も
家にたどり着いたとのメール。

歩いて23:40頃に家に帰ると、
本やCDは飛び出ていたそうだが、
地震直後に荻窪からバスで帰った妻が、
かなり片付けてくれていた。

本棚、食器棚は倒れたりせず、
グラスや食器も全くの被害なし。
奇跡的だ。
結局、被害は
いただいたリヤドロのお坊さんの陶器、
妻が気に入っていた
NYのクリスマスのスノードームだけだった。

朝になって街を眺めると、
なにもなかったかのよう。
家の中さえ見なければ、
いつもと変わらぬ朝だ。
生きているありがたさ、不思議さを感じる。
家の中も引っ越し準備中くらいの感じで、
昨日が嘘のようだ。

被災した方々の一人でも多くが
無事であることを祈りたい。