「慟哭?小説・林郁夫裁判」

「出版禁止の仮処分命令」を受けた
記念碑的な「週刊文春」に、
佐木隆三氏がオウムの林郁夫を書いた
「慟哭?小説・林郁夫裁判」の書評が載っていた。
評者の高橋秀美氏は
村上春樹「アンダーグラウンド」のスタッフとして
被害者を取材した経験があるという。

その現場を取材した重みで
「林の証言はバランスがとれすぎている」と主張している。
「30年裁判を傍聴してきていちばん印象的な裁判」という
佐木氏が感じ取ったストーリーに
違和感を感じていることはなんとなく分かるが、
その違和感の中身が書評からは分からなかった。

いずれにしても、現代日本を考える上で
避けることのできない出来事について
深く考えさせられる本であると思う。