チョン・ミュンフンのブラームス・チクルス①

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今夜は
サントリーホールで
東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でした。
チョン・ミョンフン指揮による
ブラームス・チクルスの第1回目です。

前半の交響曲第1番は、
まだこちらの耳が温まっていないのか、
最初は音楽に少し入り込めませんでしたが、
後半の盛り上がりが素晴らしい演奏でした。

後半の第2番は快調な演奏。
弦の美しさとオーケストラのドライヴ感が絶妙でした。
文字通り万雷の拍手が鳴り止まず、
一度退出した団員全員が
チョン・ミョンフンと一緒に
ステージに戻って来るという珍しい展開。
指揮者も団員も満面の笑みで喝采を受けていました。
9月に開催されるチクルス後半がじつに楽しみです。

やはり、
困難な時こそこうした生の音楽・芸術が
われわれには必要なんだなと痛感して
涙が出そうになりました。
「不急かもしれませんが、決して不要ではありません」と
演劇について市毛良枝さんが語ったことがありましたが、
本当に実感します。
政治的な思惑で文化・芸術に皺寄せをするのは
不見識だと思います。