"石内は、
被爆者が当時身につけていたものを、
まるでそれ自体に命が宿っているかのように慈悲深く見つめる。
その結果、
被爆地としての「ヒロシマ」につきまとう様々な先入観は遠ざかり、
あの時あの場所にいた一人ひとりの生が、
見る者と地続きの現実としてふと感じられてくる。
その時、歴史は私たちの心の中で初めて息を吹き返すだろう。
写真家がなし得る最高の仕事の一つがここにある。"
今日の日経文化欄「女性写真家の開拓精神 十選」より。
広島平和記念資料館に残された
被爆者の遺品を撮った石内都の写真。
心を揺さぶられます。
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