モンテーニュ入門

"長い章がほとんどだけれども、
『エセー』第三巻(全一三章)の読破にチャレンジするのもいい。
かなり濃密な内容で、「思想と文体が十分に融合」しているし、
第五章「ウェルギリウスの詩句について」のように
性の問題を扱った赤裸々な章もあるから、
読み通せるのではないだろうか。
第一巻、第二巻は、その後にしてかまわない。"(一部省略)

『エセー』全巻を翻訳した宮下志朗さんによるモンテーニュ入門
『モンテーニュ 人生を旅するための7章』。

昨年夏に本が出てすぐ手に入れて、
少しずつ読んできて思わぬ時間がかかりましたが読了しました。
小著ながら、
ぎっしり字の詰まったコラムも挟まれていて、
かなりの情報量です。

『エセー』は岩波文庫版で
大学の頃にほぼ全部読んだ気がしますが、
この本でかなり見通しが良くなったので、
白水社の宮下訳で読み直したいと思います。