初めてのヴィキングル・オラフソン

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今夜は
すみだトリフォニーホールで、
ヴィキングル・オラフソンのコンサートでした。

バッハの変奏曲、ベートーヴェンのピアノソナタ 第32番、
モーツァルトのピアノ協奏曲第24番というプログラム。
裏テーマはどれも"変奏曲"とのことでした。
ゴルトベルク変奏曲のアリアを弾いた後に、
本人から今回のプログラムについてトークがあるという珍しい構成です。

基本的には、
自らの解釈で音楽を再構築するタイプのピアニストですね。
"アイスランドのグールド"とも言われる
ヴィキングル・オラフソンの本領が発揮された
面白いコンサートでしたが、
今回の白眉は弾き振りで演奏したモーツァルトでした。

「モーツァルトを指揮するには
優れた指揮者である必要がないのがお分かりいただけたと思います」
との彼のコメントがありましたが、弾き振りだと
ピアノとオーケストラの入りと出のタイミングがよく分かって
じつに楽しい演奏になりました。

新日本フィルも会心の出来だったと思います。
オーケストラとピアニストの息遣いがピッタリと合って、
気持ちよさそうに演奏していたのが印象的でした。

アンコールは、
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番より第2楽章でした。
これがまた素晴らしかった。
今日いちばん良かったかもしれません。

まだ35歳だというオラフソン。
今後も追いかけてみたくなりました。

コンサートの後は、
「馬力 錦糸町北口店」で同行の友人と一杯。
串とおでんが絶品でした。
中でも"秘伝"牛マルチョウにはノックアウトされました。

ごちそうさまでした。