ハーディングとの一夜

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すみだトリフォニーホールでの
"すみだ平和祈念"コンサートを妻と観てきました。
座席は1階25列28番。
高い位置で音の見渡しがとてもいい席でした。

ダニエル・ハーディング指揮
マーラー・チェンバー・オーケストラの演目は、
前半がエルガーのエニグマ変奏曲から第9変奏ニムロッド、
シューベルトの交響曲第3番、
後半がブルックナー交響曲第4番。

3月10日の東京大空襲と
3月11日の東日本大震災の犠牲者を追悼し、
平和を祈念するというコンサートは、
毎年開かれています。
震災当日に105人の聴衆を前に
コンサートを決行したというハーディングにとっても、
思い入れの多いイベントなのだと思います。
http://webneo.org/archives/956
https://ameblo.jp/haughtypig/entry-10867774252.html

エニグマ変奏曲は、
震災当日にも演奏した曲で、
振り終わったまま黙祷に入りました。
素晴らしい音色の音楽を聴くことができる幸せと
犠牲者への思いを感じ取ることができたと思います。

シューベルトは
響きのいい軽やかなサウンドで楽しませてもらいました。

後半のブルックナーは、
個人的には正直苦手な曲ですが、
最終楽章のさまざまなサウンドが重ね合わさりながら
クライマックスを盛り上げる様には感動しました。

コンサートの後は、
かなり久しぶりに同じ錦糸町の「sugahara」で食事。
いつもながらのホスピタリティと
美味しい料理で楽しませてもらいましたが、
ハーディング様御一行が同じ店に来てビックリ。

12月のコンサートでは
雪の札幌で骨折して車椅子での登場でしたが、
今日は少し痛そうながらも
すべて立って指揮していました。

妻が大胆にも「脚の調子はどうですか?」と訊いたら、
「Better!」と答えてくれました。

楽しい夜になりました。ごちそうさまでした。