ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全曲演奏会

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デニス・マツーエフ&ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団の
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全曲演奏会を聴いてきた。
番号順に聴くことによって、
ピアノとオーケストラのコラボレーションが
より深まっていくのが実感できた。

13時からの前半は、第1番と第2番。
マツーエフ凄いです。
ピアノが小さく見える
192cmの大きな体躯を生かした音量と
ダイナミックな弾き姿、
明確な音の粒と疾走するドライヴ感、
強弱のダイナミズム、
どれを取っても惚れぼれするピアニスト。
聴いている間にワクワクして、
フィナーレが待ち遠しいような終わってほしくないような、
至福の時間だった。

後半の、
より長大になり迫力も増した第3番、
ショスタコーヴィッチを思わせるリズム感あふれる第4番。
オーケストラのノリと音量が前半を上回った気がする。

ゲルギエフの指揮は、
全体を統括して素晴らしいドライヴ感。
マツーエフは弾く姿も格好良く、
フィナーレが特に素晴らしい。
「来る来る来る」と盛り上げて「来たー」と感激する、
ゴジラみたいな存在感でした。意味分かんないか(笑)。

ラフマニノフの自伝的な作品だという交響的舞曲も、
リズム感あふれる楽しい演奏だった。
僭越ながら、ラフマニノフを見直した。

コンサートの後は、
アーク・キッチンの寿司屋で、
後半だけに来ていた友人と軽く食事を。
赤酢の酢飯やカラスミについて
職人さんと話が盛り上がって楽しかった。

ごちそうさまでした。