シフ"The Last Sonatas"②

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アンドラーシュ・シフの
"The Last Sonatas"第2日目が終了。
今日はホントの"ラスト"。
座席は、
オペラシティ・コンサートホールの
1階17列1番。

曲目)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18(17)番 ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob. XVI:52
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111

アンコール)
J.S.バッハ:ゴルトベルグ変奏曲 BWV988よりアリア
J.S.バッハ:パルティータ第1番 BWV825よりメヌエット・ジーグ
ブラームス:3つの間奏曲 op.117-1
ハンガリー民族舞曲より
モーツァルト:ピアノ・ソナタ K.545
シューベルト:即興曲 op.90-2
シューマン:子供のためのアルバムより「楽しき農夫」 op.68-10

端正なモーツァルトの第18番、
暗く歌い上げるシューベルトの第21番、
軽快でユーモラスなハイドン、
予想外に骨太なベートーヴェンの第32番を
一気に弾き切った。

巨匠4人の最後のピアノ・ソナタばかりとあって、
トータルでほぼ2時間!
マラソンの世界新記録を目撃したかのような感動。
途中で切れかかった聴衆の緊張感を、
ベートーヴェンでキッチリ取り戻して
感動のフィナーレだった。

圧巻はやはり
シューベルトとベートーヴェンだったが、
各曲の随所で聴かれる、
そっと音を置きにいくときのタッチの絶妙さ、
ウットリする響きの美しさは、
ずるいほどの必殺技だ(笑)。

しかし、
今日もまだ続きがあった。
何曲も続くアンコールが30分!
休憩なしの2時間30分。
聴く方も大変だったが、
サー・アンドラーシュ・シフの気力と体力には驚きだった。

アンコールのシューベルト即興曲がまたよかった。
最後はピアノの鍵盤の
蓋を閉めて笑わせてジ・エンド。
2日間、素晴らしいコンサートだった。

これまでCDで何度か聴いても
なかなか好きになれなかった
シフの素晴らしさに目覚めました。

これだから、ライヴはやめられない!

コンサートの後は、
「串カツ田中」でサッと一杯。
実際にはポッピー1本に中2杯ですが(笑)。

春メニューのあさりとたけのこは、
悪くなかった。