山本義隆の1960年代

山本義隆「私の1960年代」を読了。

東大全共闘代表が振り返る60年代。
理科系らしく理路整然と冷静に
運動に参加していた様が描かれている。

彼が執拗に批判してやまない、
近代日本の科学技術における大学と
軍需産業、軍・政府=産学官共同の歴史と、
その延長にある大学のあり方については
なるほどと思うものの、
その大学に入っていく受験生を
送り出す予備校で仕事をすることへの
考え方がどうなのか、
非常に疑問に思えました。

しかし、彼ももう74歳。
闘争の時は大学院生だったので、
団塊世代の少し上だったんですね。