ベートーヴェン最後のソナタ3曲

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12月の公演が延期されていた
クリスチャン・ツィメルマンを、
すみだトリフォニーホールで聴いてきた。

座席は1回17列12番。
演目はベートーヴェンのソナタ最後の3曲。

曲目)
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111

全体に強いところは大きくユックリ、
弱いところは甘く夢見るように繊細に弾く、
ロマンティックなスタイル。
ショパン的というか、
フランツ・リストが弾いたらこんな感じかも、
と思わされた。

圧巻は最後の32番。
迫力と疾走感が感動的だった。
前の2曲では、
やや構成感が薄く感じられた。
例えは悪いが、
演歌歌手が歌い込むにつれて
メロディを崩し過ぎてこぶしだけが耳に残る感じ。

こちらが聴き慣れたのか
31番、32番と感動が増していく。
CDも含めて
いちばんたくさん聴いている32番は
安心して聴けたのが大きかったか、
素晴らしい演奏だった。

延期されたせいなのか、
客の入りが70%くらいだったのが残念だ。