うらやましい監督采配

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今週の「サッカーダイジェスト」誌で
最近、大躍進の
大分トリニータ・シャムスカ監督の記事を読む。

選手の補強もなしにチームを変貌させた
監督の秘訣が明かされている。

攻撃に関しては、
「シャドーサッカー」が説明されている。

   これはシャドーボクシングの
   サッカー版ともいうべきもので、
   敵は一切置かずボールを回して
   ゴールを目指すことで攻撃のパターンを反復し、
   身につけようとするものである。
   トルシエ前日本代表監督も
   好んで取り入れていたことでも有名だが、
   まずこの練習でシャムスカ監督は
   大分の選手たちに攻撃的なスタイルを
   植えつけることに成功した。

守備についても見識がある。

   シャムスカ監督は二人のストッパーに
   相手の2トップをマンマークさせ、
   相手の中盤のキーマンに
   ボランチのエジミウソンを付かせるのである。

専守防衛的な感じがするが、
これがシャムスカ監督によると、
「攻撃することを思い描いてのもの」だという。

選手の言葉を聞いてみよう。

   「マンマークだけど、チャレンジを基本としている。
   常にインターセプトを狙っているし、
   前へ、前へという意識がとても強い」(深谷選手)

サッカーダイジェスト誌の飯尾記者はこう結論づける。

   この話を聞いて、記者はあるフレーズを思い出した。
   ・・・<中略>・・・
   フリーライターの西部謙司氏が
   オシムサッカーの最大の特長として発した
   「守備のベクトルが常に相手のゴールへと
   向かっているから切り替えが速い」

これこそが、
劣勢に陥ったときにずるずる下がってしまう
現在のFC東京に必要なスピリットだと思う。
お願いしますよ、原監督!!