「本を燃やす人間は、やがて 人間も燃やすようになる」

"「本や図書館に関する専門書は数あれど、
それらの破壊の歴史を綴(つづ)った書物は
存在しない」と著者はいう。
その欠落を埋めるべく書かれた
まことにコンプリートな書物の破壊の世界史である。"

今日の日経新聞読書欄、
記号学者・石田英敬さんの『書物の破壊の世界史』書評から。
著者は書物の殺戮を
ホロコーストならぬ「ビブリオコースト」と名づけているという。

"ナチスのホロコーストが「焚書」の儀式化という
ビブリオコーストから始まったように、
原理主義やヘイトやフェイクが何をもたらすのかに
私たちは注意深くあらねばなるまい。
それが、著者が繰り返し引くハイネの警句、
「本を燃やす人間は、やがて
人間も燃やすようになる」の意味であろう。"

「本を燃やす人間は、やがて
人間も燃やすようになる」っていい言葉ですね。
重そうな本ですが、いつか読んでみたいですね。