さすが! アムランのショパン

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東京オペラシティ・コンサートホールでの、
シャルル・リシャール=アムランの
ピアノリサイタルを聴いてきました。
座席は1階17列1番。
観やすい席だったが、
壁際で少し音がこもったかも。

●曲目
・シューマン:アラベスク ハ長調 op.18/幻想曲ハ長調 op.17
・ショパン:バラード(全4曲)

アンコール)
ショパン:
・ノクターン 第20番 嬰ハ短調(遺作)
・練習曲 op.10-3「別れの曲」
・幻想即興曲 op.66
・ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53「英雄」

前半が、
シューマンのアラベスクと幻想曲。
後半は、ショパンのバラード全4曲という構成です。

今日一日眠かったので最初は虚ろな印象。
幻想曲の第2楽章から俄然面白くなり、
眠気が吹き飛びました。
ベートーヴェン的なハッキリした
メロディと盛り上がりが、
とても素晴らしかった。

後半のショパンは、
アンコールも含めて、
アムランのショパン国際コンクール2位という
ショパン・スペシャリストぶりを再認識させられました。

素晴らしく柔らかいピアノの響き、滑らかな音の流れと、
ダイナミックな低音の打鍵が、
ショパンの音楽にピッタリなんでしょうね。
個人的にはバラード第1番が印象に残りました。
聴衆は、
最後はスタンディング・オベーションでした。

シューマン、モーツァルト、そしてショパンを、
ショパンのバラード全4曲と合わせた
今回の来日プログラムには、
ショパン・スペシャリストからの脱却を
目指す志向が見てとれました。

音の明晰さ、
演奏スタイルの格好良さなどでは、
トップ・アーティストに若干見劣りしますが、
弾いている音の美しさ、メロウな演奏は、
やはり、好きなピアニストですね。

コンサートの後は、
初台のオペラシティ近くでいい店を見つけようということで、
色々調べて「SUMIVINO」で食事しました。

炭焼き=SUMI、ワイン=VINOで、
炭で焼く肉とワインがウリのお店なんでしょうね。
ラムともち豚の肉が売り切れてしまったということで、
お店のウリのオージー牛、301gを頼みます。

食べ物もワインも基本的に美味しかったけど、
2種類飲んだにニュー・ワールドのピノ・ノワールは、
美味しいけど濃すぎてピノらしくありませんでした。

それはともかく、
この店の使いみちはまだまだあるので、
次もまた行ってみますか・・・。