緊張感あふれるブラームス

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サントリーホールで
佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団の
コンサートを聴いてきました。
座席は1階7列9番。
佐渡裕さんがアファナシエフを見る
視線の先の席でした。

前半は、
バーンスタイン「キャンディード序曲」と、
ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。
ちょっと風邪気味のせいか半分夢見心地でしたが、
気持ちよく聴けました(笑)。

後半は、
ブラームスのピアノ協奏曲第2番。
鬼才ヴァレリー・アファナシエフとの
組み合わせに期待と不安が募ります。

音符を順番に標本にするかのようにゆっくりと弾き、
かつほんの少しのタメが特徴のアファナシエフ。
ウィーンの楽団らしく流麗に
テンポよく演奏するトーンキュンストラー。
双方が、
意識を集中させて合わせてゆく緊張感が半端ない。

ある意味でロシア的なアファナシエフのリズム感が
オーケストラの演奏に浸透していくと、
劇的に盛り上がる。
すると、
佐渡裕が口から「ヒューッ」と息を吐きながら
流れをスムーズな方向へ引き戻す。
その音楽的な交歓が素晴らしい感動をもたらしました。
第3楽章のヒリヒリするような緊張感が今日の白眉でした。

終演後は大拍手!
録音で聴いても面白さが分からない演奏かもしれない。
いいコンサートでした。

終演後は、
ある意味で、サントリーホール後の定番
「グー・ド・ジョーヌ」で軽く一杯。
葛飾で井上陽水を聴いてきた組も
合流して楽しい夜になりました。

初めて一緒に来た妻もハマったようです(笑)。