真昼のパティ・スミス(笑)

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ビルボードライブ東京での
14時スタート(!)のパティ・スミス公演を観てきた。
夜に「肉山」でワイン会があるので
会社を休んで妻と観に行くことに。
座席は上段カウンターのDH4と5。
ちょっと背伸びしなければいけないが
よく見えるいい席だった。

土曜日と同じく、
オープニング・アクトは
パティの娘さんジェシ・スミスと
チベット音楽家テンジン・チョーギャル。

トリフォニーホールでパティ・スミスが
「この素晴らしい響きのホールで演奏できてうれしい」
と言っていたが、その通りで、
今日は音響的にはやや聴き劣りがした。
その代わり、ジェシの朗読の出番が多く、
ピアノのノリもよかった気がする。

メインのパティの演奏は、
会場が小さいせいか、前半は
おおむねアコースティックな雰囲気で
ゆったりとした曲でじっくり聴かせた。
「Another Side of Patti Smith」といった感じ。

途中でアレン・ギンズバーグの
有名な詩「Footnote to Howl」の朗読を挟む。
ハイライトは
エイミー・ワインハウスを偲んでパティが作った
「This Is The Girl」。
シンミリといい歌だった。
その他にも、今回の公演では、
「地震で被害に遭った日本の方々」
「村上春樹」に捧げたり、
「プリンス」「モハメド・アリ」
「Because the nightの曲を書いた夫のフレッド」
「大好きな築地市場」など亡くなった人、
失われていくものへ捧げると語り、
全体に哀愁の気持ちがこもっていた。

その後は、
名曲「Pissing in a River」を高らかに歌い上げると、
場は一気にハイテンションに。
「Because the Night」で場内大合唱になっていったん〆るが、
すぐ出てきて、
「Banga」の犬の遠吠えの真似で笑わせながら
さらに盛り上げる。

最後は最近の十八番、
「People Have the Power」で、
呪術師的、魔女的なパワーを発揮。
会場は一体となって盛り上がる。
素晴らしい体験だった。

もうすぐ古希だけど、ロックの女神は
見た目がおじさんみたいになっても、
さすがにスゴイっす(笑)。

●Setlist(たぶん・・・)
・Dancinng Barefoot
・Wing
・Redondo Beach
・Footnote to Howl
・?(プリンスの歌?「dove」という声が聞こえたので、「When Doves Cry?」)
・In My Blakean Year
・Beneath theS outhern cross
・this is the girl
・Pissing in a river
・Because the night

アンコール)
・Banga
・People Have the Power

追記)
ROCKIN'ONのレポート
夜の部についてだけどありました。